【注目インタビュー 私のターニングポイント Vol.121】MAKIDAI『全力から新しいものが生まれるんですよ』(掲載開始日:2011年8月8日)

MAKIDAI(マキダイ)
1975年10月27日生まれ。神奈川県出身。1999年 J Soul Brothersに加入し、2001年夏、「J Soul Brothers」から「EXILE」と改名。2001年9月27日「Your eyes only~曖昧な僕の輪郭~」でデビュー。EXILE Performer以外にも、俳優としてドラマや映画、CMにて活躍中。またDJ MAKIDAI名義でDJとしても活動している。

大変な思いをしてつくりあげたものは感動も大きい (MAKIDAI)

16歳のときにZOOのダンススクールに通っていたんです。そこで今のリーダーのHIROさんと知り合っていたのですが、その時は今の状況は想像しませんでした。そのあと自分はMisiaさんのバックダンサーをやらさせてもらうようになって、あるとき「J Soul Brothers(EXILEの前身)への加入をしないかと誘って頂いて、ダンサーが活躍できるグループという事で、やらせてもらいました。

その後、J Soulでボーカルがやめて形を変えEXILEとしてデビューするのですが、J Soulのときなどは、それこそお客さんが0人のときもありましたし、ハチ公前などでも踊っていました。パフォーマンスをしていると足を止めてくれる人もいるんですけど、知らないといっていなくなっちゃう人もいて。そんなときパフォーマンスの勢いとか全力でやっている姿がつき刺さったのか足を止めてくれる人がいたのはうれしかったです。「見てみたい」っていう気持ちにさせられるようにずっと自分たちは追いかけてきたように思います。

ここまでくるのは決して簡単ではなかったですけど、たのしかったですね。大変な思いをしてつくりあげたものってやっぱりお客さんに感動してもらえる。そうなると次の目標ができる。そういうのをすこしずつ積み重ねてきました。今になって自分のルーツをたどると、"なんとか足を止めて見てほしい"。その"なんとか"っていうところからどんどん増えて広がっていったように感じます。毎回やるときは全力でやりますし、そのほうが新しいエネルギーがでてくるような気がします。

とにかく気合いで入らせてもらった (MAKIDAI)

俳優として「演じる」きっかけは、もともと中学校のときに映画みたいなものを撮ってたんです。『ディアーマイフレンド』っていうタイトルだったんですけど、その当時はお遊びで。でも、たどってみると「そのころからそういうことしてたなぁ」というふうに思います。

仕事として演じさせていただけるようになったのは『ホットマン2』というドラマ。プロモーションビデオなどでここにいれば撮られるとか身体的なことはなんとなくわかっていたんですけど、実際カット割りとかいろんなものもあるし。単純に自分たちの世界からそこに踏み込んでいくってこと自体が、真新しいことだったので、アウェイ感をすごく感じる場面もありました。そんなときこそ気持ちだけでもと思い、とにかく気合いでやろう!という勢いでそのときは入らせてもらった。「こういうものなのか」って本番をやらさせていただきながら気づかせてもらいました。

役者としてのターニングポイントは初舞台、今回の演出家・岡村(俊一)さんに演出していただいた1回目の劇団EXILEの公演です。それまでは映像のなかでの演技しかしたことがありませんでした。舞台は映像とは違ってカット割りなどもありませんから、細かい表情や小さな体の動きは遠くの席からは見えにくい。けれど、遠くの席の人にもそれらを感じていただかないと作品が成り立たない。だから全てを遠くまでも伝えられるだけのエネルギーを、カラダ全体から放っていくのは、ほかとくらべて莫大な違いがあるなと感じました。そんなとき、「全力なんだよ。そこからなにか生まれるんだよ。演技ってのはしんどいよ。だけど、その先になにかあるから。気持ちよくなる瞬間がくればそれが通るようになるんだ」って岡村さんが話してくれました。

自分のモノサシだけじゃ成長できないんです (MAKIDAI)

だから、映画とかもやらさせてもらってますけど、毎回新しい発見があります。

自分のなかで「こういう感じだろう」っていうモノサシは過去の経験としてはいいんですけど、そのモノサシだけだと成長出来ない。「こういう感じだろう。けれどそれだけじゃなくて、いま新たに自分でやる。いま新たに自分で考えて動く。いまならこうする」っていうことが毎回積み重なっていって、進めたらいいなぁと思うんですよ。

今回の『レッドクリフ-戦-』は、ある意味自分にとって過去一番といっても過言ではない山場。曹操という人間が"戦"の先に何を見たかということが表現されています。宦官の孫として世の中に虐げられた少年が、怒りのエネルギーでグワーッと天下に向かって突き進んで行っていろいろなものを得るけれど、赤壁の戦いで負ける。そのとき、「じゃあどうする?」となるわけです。そしてそれでも歩みをつづける『曹操の強い意志』を観てほしいです。いま日本は色々なことが起こって大変な時。けれど絶対に乗り越えられるはず。世界を見るとそういう大変な時を乗り越えてきた国がありますよね。一人の人間の人生でもそうです。大変なときがあって、逃げ出したい気持ちになるときがあるけれど、でも歩みを止めずに行く。『レッドクリフ-戦-』は命の大切さとか人を信じる大切さが現れている作品かなってすごく思うんです。それをやるにあたっては自分が全力でそこに向かっていかないと伝わらない。曹操をやらさせてもらうからには、なにかそういう「歩み続けていく強いエネルギー」を伝えられたらいいなと思います。

MAKIDAIさんへQ&A

Q:もし、EXILEになっていなかったら?
A:EXILEみたいなグループをやってたりして(笑)。
Q:落ち込んだときに食べるパワーフードは?
A:魚です。寿司や刺身定食をよく食べるんですが、赤身の魚はエネルギーがあるとさかなクンに聞きました。
Q:最近、読んで面白かった本は?
A:『蒼天航路』。描かれている曹操の壮快感が好きだし、ヒューマンドラマが面白いです。

これから演劇を楽しもうと思っている人へ

ライブ感とか、人と人が交わってなにかを発して、そこに反応して観る人の想像力がふくらんだりワクワクしたりするのが舞台の魅力だと思います。舞台を観ることで喜怒哀楽をかわりに疑似体験できると思うし、気持ちの解放としても観ていただけたらなと思います。舞台はすごく生き物だと思うので、楽しんでください。

これから演劇をしようと思っている人へ

自分も新しい役とか新しいステージをもらうときは毎回全力でやるっていうすごくシンプルなところに行きつくんですけど、全力の先に生まれてくる新しいものがあると思う。初めてやろうがなんにしようが全力で挑む気持ちでやるとその先に面白さとか、そこを超えたときの気持ちよさとか感じれると思います。

MAKIDAIさんの次回公演情報

W-IMPACT 『レッドクリフ-戦-』の画像画像を拡大する
W-IMPACT 『レッドクリフ-戦-』

「三国志」をもとに2008年PARTⅠが、そして2009年にPARTⅡが劇場公開され大ヒットを記録した、ジョン・ウー監督の映画『レッドクリフ』にインスパイアされ、二つの作品として再構成して上演する!AKIRA主演の『レッドクリフ-愛-』では、戦乱の世にはかなく燃える愛の物語を。MAKIDAI主演の『レッドクリフ-戦-』では、男たちの野望が渦巻くさまざまな戦いを描き出す。この夏、二つの壮大な物語が、エンタテイメントの世界に新風を巻き起こす!

レッドクリフ -愛- レッドクリフ-戦-
2011年8月8日(月)〜 31日(水) 2011年8月13日(土)〜24日(水)
ル テアトル銀座 by PARCO 青山劇場
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取材・文・撮影/カネコダイゴ

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